平成19年度環境知識普及講座

 平成19年12月14日 午後6:30〜 目黒区役所大会議室で以下の要領で開催されました。
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                午後6時30分 開幕 挨拶 来賓挨拶
                午後6時45分 在間准教授による講演
                午後7時45分 黒瀬教授による総括
                午後8時     参加者によるディスカッション
                午後8時45分 閉幕
  副会長より開会の辞 マネ研会長よりのご挨拶
環境保全課長よりご挨拶いただきました 在間教授によるご講演
                      
                   ≪内容≫
在間准教授によるご講演
 今後の中小企業発展において重要視されているもののひとつである環境活動について、中小企業を対象に行ったアンケート調査結果、又、在間准教授の実体験をもとに、顕在及び潜在する問題点や課題点を題材に、どのように今後環境活動を進めるべきか、又、その環境活動を経営活動に組み込むためにはどうするべきか、資料Aを利用し、約60分間講演を行った。

・黒瀬教授をコーディネータとして、参加者との質疑応答
 在間准教授の講演会後に、中小企業論を専門とする黒瀬教授による質疑応答を行った。在間准教授のアンケート調査結果と黒瀬教授が体感している中小企業の実態とのすり合わせ、また、参加者からの質問及び意見を取り入れ、中小企業における今後の環境活動について、参加者で情報の共有化を図った。

・目黒区からの情報提供
 目黒区産業経済課中小企業振興係より、ISO14001認証取得に関わる補助金制度等について、説明をおこなってもらった。

                 ≪アンケート集計≫
 講演会後にアンケート調査を参加者に依頼し、20名から回答を得た。
 ・今回の出席者は、マネ研からの案内で出席された方が全体の半数に及び、マネ研の存在が 徐々に大きくなってきている事が分かる。

 ・講座自体の内容理解度については、概ね理解をしてもらっているが、環境マネジメントプログラムを実践していない企業においては、多少難解な部分があった。

 ・参加企業の規模は、1名〜9,000名と幅広いが、殆どが200名以下の中小企業に今回は絞られた。また、業種の内訳は、製造業8社、事務系6社であった。

 ・参加企業の環境マネジメントプログラムの実施状況は、ISO14001取得企業が7社。MeGAプロ取得企業が3社であった。また、ISO14001の認証取得を予定している企業は2社にとどまり取得を予定していない企業は4社にのぼった。

 ・講座自体への意見については、総じて、「有益であったとか、勉強になった」といったように受け入れていただける内容であったようだ。しかし、もう少し具体例が欲しかった、といった意見もあった。又、補助金制度の話についても興味を持っていただけた。

 ・マネ研に期待する今後の活動については、14001取得企業から、14001取得後の従業員スキルアップ、内部監査員養成、また、環境法令等の情報提供といったものが挙げられた。

                     ≪総括≫
 今回の環境知識普及講座は、昨今、よく耳にするようになった環境経営という領域に中小企業がどのように関わっていく事が出来るのか、実際のアンケート調査をもとにした実例や、中小企業論の専門家による考察、また、参加者からの意見や質問等により、参加者との間で共有化を図る事が出来た。

 又、今回の講座を通じ、どのように自社へ環境活動を組み入れていけばよいのか、各参加者が認識出来た事がアンケート集計結果からも分かる。しかし、今回の講座は学術的な意味合いが少し濃くなってしまい、具体例をもう少し多く出せれば良かったのではないかと思われた。実際、アンケート集計結果においても、その旨の意見が書かれていた。

 次に、今回の参加企業の多くは実際に環境活動を実践している、又は、今後実践しようとしている企業がほとんどであったため、講座自体への満足度は高いものとなったが、今後、環境活動に積極的に取り組んでいない企業に対し、どのような啓発を行う事が出来るのか、そうした企業が参加しやすい企画はどのようなものであるのか、今後の大きな課題になるといえる。

 今回は、学識経験者のスケジュールに合わせたため、年末の忙しい時期での開催となってしまった。参加者からは、開催時期について特に意見はなかったが、開催時期の見直しにより、参加者はもう少し増えたのではないかと推測される。