平成22年度ISO14001等EMS規格普及講座
平成22年3月8日(火) 開催されました。
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コーディネーター 在間 敬子氏 MeGAプロ事業所版認定会委員(工業) 清田 勝氏 MeGAプロ事業所版認定会委員(商業) 荒井 満氏 MeGAプロ認定事業所 関根 泰弘氏 目黒環境を考える会 熊谷 恭昭氏 エコアクション21認定事業所 木村 弘次 ISO14001認定事業所 加藤 貴久 1、各パネラーから活動紹介と活動の課題、今後の方向性等について ・清田氏:会社では環境負荷の少ない特殊印刷の仕事である。ISO14001を取得しているが管理面での発展の部分が弱くなっている。現在は地域に開かれた環境配慮行動をするようにしている。 ・荒井氏:学校のメガプロ認定のお手伝いをしている。学校では当たり前のようにしていることを書面にしたり、目に見える形にするように努めている。 ・関根氏:メガプロに取り組んで4~5年になる。新事務所の屋上緑化がきっかけだった。160人ちょっとの組合員だが、「目黒からの挑戦」を合言葉にポイ捨て禁止や、リサイクル活動、打ち水大作戦などを行っている。 ・熊谷氏:H16年のメガプロ家庭版の作成の時から関わっているので愛着がある。学校版メガプロの評価委員もしている。環境への取り組みは活動が下火になったりするが、環境問題はあくまで個人が原点でエンドレスであることを改めてかみしめて進めていきたい。 ・木村氏:最初はメガプロをやっていて、エコアクション21を取得した。なぜISOを取らなかったかというと、製品の輸出はしていないのと、ISO14001を取得しての費用対効果が見込めないため国内規格で良いという結論に達した。 ・加藤氏:目黒区産業連絡会環境グループが中心になって2002年最初は5社でISO14001を合同取得した。当時グループ認証は大変珍しくマスコミからも注目を浴びた。これはISO14001の更新や審査等の煩雑さや経費面からのデメリットを軽減するためにグループ認証という手段をとったものである。 2.個々の活動の紹介(継続のための様々な工夫について) ・熊谷氏:家庭版の認定委員4名が集まって家庭でどうしたら長続きできるのかについて話し合ったが結論はでなかった。ちなみに私の家を資料をお見せします。このように5年間で相当量減らせます。生ごみを減らす工夫は、水を良く切って捨てる、お茶の葉も食べてしまうなどまだまだできることはあります。このようなデータを学校版、事業所版でも作成したい。生活のインフラ部分でかなり減らせることがわかりました。 ・荒井氏:当たり前のことですが、照明はこまめに消す、大型冷蔵庫の冷気が逃げないように工夫した。外側のコンプレッサーをエアーと洗剤を使って掃除したら1度位温度がさがった。軽自動車のエンジンオイルを省エネタイプのものにした。シートに書き込むことでエコな価値を認識し、商売のPRに使える。 ・関根氏:商店主はお客様のために日常的に行っている。好きな人が、好きなことをやることから始める。三日坊主になれと言っている。三日、三週、三か月、三年で良い。失敗を恐れず、160の商店のうち1割でも始めればそれで良い。終わればまた始めれば良い。緑化の工事ではなの購入、植え替えなど三日坊主でもやっている。 ・木村氏:15名ほどの会社なので、メガプロをまずとり、ゴミの量のカウントから始めた。1年くらい続けた。すでに法令順守はしていた。大手から何かEMS規格は取っているのか等の問い合わせがあり、何かしらのEMS規格は必要だということになり、組合でもエコアクション21が推奨されたので取得することにした。欧州には輸出していないのでISO14001は必要ないだろうという判断であった。 ・清田氏:メガプロからEMSの取得は本来難しいと思う。分けて考えたほうが良いと思う。企業としては大手からISO14001を取得しているかどうかを聞かれるので、取得はしているが、メガプロは地域活動としてとらえている。お金をかけずにECO活動をしている。 ・加藤氏:ISO14001を共同認証したメリットはマニュアルの共有化、幅広い環境情報の共有化などいろいろある。現在ではグループを構成する会社は8社となり、認証取得費用や更新費用も格安となっている。月1回例会を開き法の順守、法規制などについても勉強している。しかし、中小企業8社ともなると個性ある社長が多く、とりまとめ役のリ−ダーがいないとなかなかまとまりにくい。困難をのりこえながら更新していきたい。 3.これからの活動の課題と克服法 ・清田氏:3年前にISO14001の認証機関を変えました。同時にシステムも変えたのが良かった。現在の認証機関は弊社にメリットのある審査をしてくれる。 ・荒井氏:メガプロに4年ほど取り組んでいる。地元の町会、住区と連携してやっている。 ・関根氏:商店街なので、楽しく活動し、良い結果なら取り組めるので地道に行っている。 ・熊谷氏:企業の方も自宅に帰れば家庭人なので、メガ通信を発行したり工夫を重ねているが、なかなか長続きしないのが現状である。考え方を環境問題の啓発のためというふうに変えた。小学校4年の生徒の家庭にチャレンジシートを配布し、参加を呼び掛けた。小学生の感想に「給食の残さは残さないのが一番である。省エネのために早寝早起きすると健康に良い」とかあったので子供に訴えると効果が高いことが分かった。 ・木村氏:エコアクション21をとることは、メガプロを最初から数値的データをしっかりとることもやっていたので比較的従業員も取り組みやすかった。I現在SO14001の取得も費用がだいぶ安くなってきたので視野にも入れている。 ・加藤氏:ISO14001は現状維持でよいと考えている。従業員にどのように落とし込んでいくのが課題と思っている。家庭で子供と一緒にメガプロに取り組んでもらうことがプラスの側面として記載できる。 ・田村氏:大変面白く、今後の審査員としての参考にできるものが多くあった。中でも熊谷氏の「環境問題は個人の問題であり、エンドレスである」という言葉が大変印象に残ったので次回別のところで使わせて下さい。 4.在間先生の総評 行政とこんなに連携をとって活動をされていることは何よりも素晴らしいことです。また東商さんや法人会が協力されていることも素晴らしいです。目黒のメガプロをブランド化して行けるように皆さんで頑張っていってほしいと思います。 ・本仮屋氏:全体的に、環境問題に対する数値目標が不明確だった。2050年までにCO2を80%減らすという目的に向かっていることを忘れているのではないか、少し危機意識が希薄なのを感じたので、できるだけ危機感を持って取り組んでもらいたい。 |